大阪弁「ヤツシ」とは?「おしゃれな人」を意味する昔の大阪弁

解答:(ウ)
解説:
今ではもう、ほとんど使われなくなりましたが、かつて「やつす」という言葉がありました。この「やつす」は、簡単にいうと、「おしゃれをする」「身なりを整える」といった意味で使われた言葉です。そして、その「やつす」から、「ヤツシ」=おしゃれをする人、身なりを整えている人という言い方が生まれたと考えられます。つまり、会話の中で男性1が、「お前とこの兄貴、ヤツシやのう🤩」と言っているのは、「お前の兄貴、えらいおしゃれしてるな~」というような意味です。そのあとに,「また、女か😀」と続いていますから、また女の人と会うために、おしゃれしてるんかいな」という、ちょっとした冷やかしですな。
「やつす」は、実は大阪だけで突然生まれた言葉というわけではありません。古くから使われてきた語で、漢字では「窶す」などと書かれることがあります。古語では「姿を変える」「目立たないように身なりを変える」といった意味もあり、そこから身なりを変える、装うという意味につながっています。
言葉というのは、時代とともに意味や使われ方が少しずつ変化します。「やつす」も、そうした長い言葉の歴史を持つ一語といえるでしょう。そして上方のことばの世界では、こうした古い語彙が比較的長く残っていたものもあります。そのため、昔の大阪の会話などを見ていると、「そんな言葉、今でも使うん?」と思うような言葉が、けっこう出てきます。「ヤツシ」も、そのひとつですな。
「ヤツシ」は、単に服装がきれいというだけではなく、「身なりに気をつかっている人」というニュアンスを含んで使われることがあります。たとえば、普段はそんなに服装に気をつかわない人が、急に髪型を整えて、ええ服を着て出かけようとしていたら、「なんや、今日はえらいヤツシやな~😀」なんて言いたくなるわけです。特に今回の会話では、「また、女か」という言葉が続いています。つまり、「そんなにおしゃれして、どこ行くねん?」という、ちょっとしたからかいが入っています。
大阪の会話では、このように言葉そのものの意味だけでなく、相手との関係や言い方によってニュアンスが変わることがよくあります。これも大阪弁のおもしろいところですわな。
さて、この「ヤツシ」。残念ながら、現代の日常会話ではかなり珍しい言葉です。「今日、ヤツシして会社行こ」なんて言う人は、そうそうおらんでしょうな😅普通なら、「今日はおしゃれして行こう」、「今日はちょっと気合い入れていこう」あたりになります。ただ、昔の大阪のことばを知るうえでは、なかなか興味深い言葉です。「ヤツシ」という一語を調べてみると、単に「昔の大阪弁」というだけではなく、「やつす」という古い言葉が、上方のことばの中でどのように残ってきたのかという、言葉の歴史にもつながってきます。

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コメント

  1. 蕎麦は信州 より:

      なんか懐かしいなぁ。
     やつす→やつし。
     ビシッと決めるんじゃなくて、ちょっと着崩す感じ。
     昔スーツの襟の上にネクタイをせずに、下のワイシャツの襟を出す、みたいなのが流行りましたね。
     スーツの襟が汚れず良いなぁ、なんて思ってました(笑)。
     そういえば気にする→気にしぃ、みたいに「~しぃ」のパターンもありますね。
     
      

  2. 大坂太郎 より:

    はい、はい。そう言えば、そのスタイル最近は見ませんな~。これも時代の流れで。

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