解答:設問1→(イ) 設問2→(ア)
解説:
「うっとうしい」ですね、今日のテーマは。大阪人の「うっとしい」は意味が一つではありません。「うっとしい」は標準語としても存在する言葉ですが、大阪では使用範囲が非常に広い多義語として機能しています。この会話では、同じ「うっとしい」が三つの意味で使われています。
① 天気に対する「うっとしい」
こんなうっとうしい天気の日に
ここでは「すっきりしない」「どんよりして気分が晴れない」
という感覚表現です。湿度・曇天・気分の重さをまとめて包み込む便利語です。
② 話の内容に対する「うっとしい」
こんなうっとしい話しに来る
これは「手間がかかる」「面倒くさい」「気が重い」話という意味になります。
したがって設問1の正解は(イ)「手間がかかる話」になります。
③ 髪の毛に対する「うっとしい」
髪の毛うっとしなってきた
ここでは「うっとしい」が音変化してます。理由としては形容詞語尾「〜しい」が弱まりやすい(まぶしい→まぶし)、促音(っ)が後ろの音を引き寄せる、 感情語は短縮されやすい(だるい→だる)などです。この会話では、「量が多くて邪魔」「重たい」「鬱陶しく感じる」状態を表しています。心理的負担・物理的煩雑さ・感覚的不快さを一語で表す語ということでええやろ。
大阪方言では特に、この語の意味領域が広く、文脈依存性が高いのが特徴やと思う。
まとめると大阪人の「うっとしい」は、天気にも使える、話にも使える、髪の毛にも使える、人にも使える、気分にも使えるまさに万能ボキャブラリー。だからこそ、机の上で覚えるより、実際の会話で耳にして体で覚えるのが一番なんです。
反抗期の子供が親に「うっとしいのう」とか言ってましたね。今の若い子は知りませんが。
大阪弁クイズ Part 2 「うっとしい」だけでここまで語れる?大阪人の万能ワード講座 ー語彙ー
会話編 12



コメント
「きもい」をはじめ短くするのやらカタカナ言葉に「い」を付けて形容詞化するのが増えてますが、思い出せば小学生くらいに「うっとい」ってのがありました。
「疎い」ではなく正に「鬱陶しい」で使ってました。
「うっとい」ありましたね。というか今も使いますね。ま、私はということですよ。