解答:(ア)
解説:
大阪人が口にする「いけるいける」。ほぼ根拠はありません。でも、適当に言っているわけでもないのです。この表現のコアの意味というか意図は、相手の背中を“言葉でポンと押す”こと
にあります。ま、情報伝達より、場の空気調整を目的とした表現かな。つまり、「正しいかどうか」とか「成功するかどうか」よりも、「今、不安が前に出すぎてるから、ちょっと元気出そか」
という役割を果たしています。他にも次のような使われ方をします。
① 軽く背中を押す(コアの意味)
「今日、初デートやけど大丈夫かな」→「いけるいける」
とにかくやってみ的な感じですかね。励まし+勢い。
② 相手を安心させる
「今度の会議資料これでええかな」→「いけるいける」
心配せんでもええ。みんなおるし何とかなる的な感じですかね。
③ 味・品質
「駅前のイタリアンどう?」→「いけるいける」
まぁ、普通にうまいぐらいの意味で、とびっきりということではない。合格点ですかね。
④ 怪しいとき
「明日、クリスマスやからUSJいっぱいやろな。」→「いけるいける」
希望的観測ですかね。言うた本人も実は「こんでるやろな。」と思ってる。最後に知らんけど
的なニュアンスのやつです。
とまぁ、こんな感じですが、どの使い方にも共通していることは「根拠なしの楽観姿勢」。
ポジティブな姿勢を示して、よい空気づくりをしていることは間違いないですが。言葉通りの意味より、二回繰り返すことで、感情、勢い、場の雰囲気というものを大切にしてるように思えます。
しかし、関西圏の人ならともかく他地域の人とは誤解を生むかもしれません。
「部長、この日程でいいですか?」ここで「いけるいける」というと関西圏以外の人は「確認済み」や「正式に認証」というふうにとるかもしれません。ゆった本人にしたら「大きなミスもなさそうやし、まぁ、ええんちゃう」的なニュアンスなのですが。大阪人の「いけるいける」は完璧ではなく許容範囲を示すことが多いんです。また、軽くあしらわれていると思われることがあるのでは?「課長、この案件このまま進めてもいいですか」「いけるいける」と言うと「話聞いてくれる?」と思われることもあるかと。今日の設問の選択肢(エ)はそういう意図で入れてます。大阪人的には「心配せんでええ」という意味で言っているはずですが。ま、他県の人に使うときには一言入れたほうがいいですね。「いけるいける。今のとこ問題点は見当たらんしな。」
みたいな感じですかね。
大阪弁クイズ Part 2 「根拠ゼロでも前向き!大阪弁『いけるいける』の使いどころ」 ーフレーズー
大阪弁クイズ Part 2 12

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