解答:(エ)
解説:
まだ、フグには早いか。大阪では ふぐのことを「鉄砲(てっぽう)」 と呼ぶ。由来は「当たる(食中毒になる)と死ぬ」→「鉄砲も当たると死ぬ」というシャレですわ。
さらに縮めて「鉄(てつ)」とも言い、会話の「てつ喰いに行こか?」はふぐを食べに行くことを指してる。ふぐの代表的な料理であるてっさは(鉄砲の刺身)、てっちりは(鉄砲のちり鍋)。どちらも大阪名物で、冬の贅沢なごちそうですわな。
(ア)のクエ鍋はクエは高級魚で「幻の魚」とも言われ、鍋は絶品。ただし「てつ」という呼び名とは無関係。クエ鍋は和歌山や九州で特に知られてる。
(イ)のハリハリ鍋は大阪発祥の鍋料理で、クジラ肉と水菜を煮込んだもの。シャキシャキ(水菜を噛む音=ハリハリ)から名づけられた。こちらも大阪らしい料理ですが、「てつ」とは呼びません。近年ではクジラ肉が手に入りにくいことから、豚肉などがよく使われてるようや。
(ウ)のすっぽんは高級食材として知られ、滋養強壮に良いとされます。関西でも食べられますが、「鉄」「鉄砲」といった言い方はしませんな。
会話文にある「老舗店じまいしてもた」は、新世界やミナミの象徴的なふぐ専門店「づぼらや」の閉店(2020年)のことでしょう。
画像出典:『マイレージブログ・たくあんマイル弁当』STAR WARS仕様ラピートに遭遇!道頓堀界隈からづぼらやへ
(画像はありしころの新世界店)
巨大なふぐ提灯は観光名物でもあり、地元の人にとっては「大阪の冬=ふぐ」というイメージが強かった。
最後の「ミナミ歩いとったら、どっかあるやろ」というセリフも大阪らしい発想。大阪ミナミ(難波~心斎橋界隈)は飲食店の宝庫で、目当ての店がなくても歩いていれば必ず代わりが見つかる、という土地柄をよー表してる。つまり、この会話は「閉店した有名店の代わりを探しつつ、ふぐを食べにミナミへ繰り出そう」という大阪人らしいやりとりや。
大阪弁クイズ Part 2 大阪でメジャー ー食文化ー

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