西淀川界隈 その2 佃煮の発祥?  ◆阪神電鉄沿いを行く◆

 さて、西淀川界隈の第2弾です。本日も阪神電車・千船駅界隈を歩いてみましょう。主に佃と呼ばれるあたりに行きます。私も正直千船という界隈に降りたのは初めてでして、先週マンモスいう名のスーパーが駅ビルにあったとご報告させていただきましたが、その他はこんな感じです。
千船駅周辺
千船駅前商店街1
先週、申し上げました通りGW中ですので、お店は大概休みです。こんな店ありました。
千船駅中編2
婦人服オーダーとかリフォームのお店だと思います。長くやってるんですね~。ちょっと感動ですよ。
 さて、見市家をごぞじでしょうか?
見市家
見市家は15世紀半ばにこの地の開拓に乗り出した家のひとつです。開墾は困難を極めたようです。今も見市家には古文書や古地図など貴重な資料が残っているようですよ。
 さて、田蓑神社へ参りましょう。
田蓑神社1
祭神は、住吉三神(底筒之男命・中筒之男命・表筒之男命)、神功皇后。 佃の産土神です。ここには色んな石碑があります。まず、佃漁民ゆかりの地という石碑。
田蓑神社 佃漁民ゆかりの地
徳川家康が住吉大社から多田神社へ向かう道々、神崎川の渡し船を務めた関係で、家康と縁ができました。その関係で大和田と佃の漁民が江戸に入り、江戸のどこの海で漁をしてもよいとのお墨付きをもらい、さらに日本国中どこでも漁をしともよいとその権限は拡大され、税も免除されていました。大阪に残った佃や大和田の漁民も同様の恩恵を受けました。どうも幕府の海の隠密的な役割あったとかなかったとか聞きます。
 のちに江戸に渡った佃漁民が開拓した土地を佃島と名付けました。江戸の佃島というと佃煮で有名ですが、ルーツは大阪にあると言っていいでしょう。
田蓑神社 紀貫之歌碑
 また、田蓑神社内には紀貫之の歌碑もございます。「雨により 田蓑の島を けふゆけばなにわかくれぬ ものにぞありける」と歌を詠んだそうです。意味は「雨なので田蓑いう島へ行ってみたが、蓑という名だけでは雨を防ぐことはできなかった」ということらしいですが。ま、ふ~んてな感じですわな、私ら凡人にすれば😀 「なにわかくれぬ」の「なにわ」は「難波」との掛詞でしょうな。うまい👍


 この田蓑神社にはもう一つ石碑がああります。謡曲「草刈」です。
芦刈ゆかりの地
詳細は省きますが、貧しい暮らしから妻を開放すべく、夫は妻を京にやります。妻は高貴な女性となって、再び男のもとへ現れ、一緒に京へ行くというお話ですが。この辺りは芦が群生していましたので、このような謡曲もできますわな。この佃のあたりは神崎川と左門渡川に挟まれた中州ですので芦もたくさん生えていたでしょう。
田蓑神社
 場所は前後しますが大和田住吉神社がございます。先週のニシヨドスタンの近くです。
大和田住吉神社
住吉大神と神功皇后をお祀りしています。田蓑神社と同じですね。この辺りは神功皇后と住吉神の伝説が支配的な場所ですからね。この辺りの神社さんは多くが住吉大神系ですよ。
 この神社に万葉集の歌碑と判官松の跡碑があります。判官の話は、平氏を追い詰めた源義経が大物から軍船を出した時、突風にあおられて大和田の浜に打ち寄せられました。義経が公開の安全を祈願してこの神社に松を植えたそうですよ。
 西淀川というと私のイメージでは工場地帯というイメージですが、なかなかどうして歴史深いですね。
 次週は野里界隈を散歩したいと思います。

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コメント

  1. 蕎麦は信州 より:

      佃煮の発祥は江戸ですが、それを作った漁師さんは大阪の佃だとか。
     出石の蕎麦が、信州の上田がルーツなのと同じで、優秀な民を移動させたんですね、優秀な。

  2. 大坂太郎 より:

    >>1
    お好み焼きのルーツは東京やとこないだTVでやってました(汗)