このあたりは現在は玉津2丁目と呼ばれていますが、かつては大成と呼ばれ、在日コリアン密集地でした。梁石日という在日コリアンの作家の作品で『血と骨』の舞台にもなった所です。小説・『血と骨』は山本周五郎賞を受賞、直木賞にもノミネートされた良作です。主人公は在日コリアンのすさまじいおとっさぁんです。何がすさまじい。女は力ずくで手に入れる、家族にはすごいDV、商売をやっていたらしいのですが従業員に対してはパワハラのし放題。とにかく、すさまじいおとっさぁんの話です。が、在日コリアンの生活とか、朝鮮人家庭の一面(家父制度)などもうかがえます。著者の実父の話やそうです。興味のある人は、是非一読を。映画にもなりましたよ。ビートたけし主演、鈴木京香が奥さん役。たけしさんの怪演が光ります。
ここは玉津2丁目界隈の陣堂道いうところです。ある豪農が明治の時代に独自で切り開いたとのこと。古くから宅地化した所だと聞いています。写真、奥に信号があるのはわかりますか?あの信号あたりが、映画・『血と骨』に出てくる市電の駅・太成通一丁目という停留所があった付近です。
以前は、太陽亭という大衆食堂やサンデー毎日の看板などがあったのですが、今はないですね。
このあたりですが、今は千日前通りの一部ですね。奥に赤っぽいテント見えますかね?あそこが太陽亭だと思います。今では看板もありませんが。
何年か換えの写真です。ここは『血と骨』のロケ地として使われたようですよ。
次週は、ちょっと寄り道して、生野のコリアンタウンへ寄ってみたいと思います。
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コメント
落語の枕で「大阪には橋が無い」と言うのがずっと頭に残っていて「鶴橋は?」って。
「亀の橋」で検索しているとやっぱり「鶴の橋」もあったようです。
結構昔から川や水路の埋め立てがあったんですね。
阪神難波線から見える「正蓮寺川」を見る度に「千と千尋の神隠し」を思い出します。
鶴の橋跡はものだに駅の近くにあります。次の月曜日にご紹介することになると思います。