解答:(イ)
解説:
大阪弁では「言う」の否定形・可能形が多様に使い分けられます。特に「~へん」と組み合わせることで、意味が微妙に変わります。今回の会話ではそれがポイントです。
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言われへん → 「言うことができない」という意味。ここでは「事情があって話せない(秘密にしておきたい)」というニュアンス。
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言うてへん → 「言っていない」、つまり過去の発話を否定する表現です。
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言わん → 「言わない」、意思的な否定。これからも言うつもりはないという強さを含む。
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言えへん → 「言えない」。言いたくても事情や立場的に言えない、という含み。
または「(色々な状況を鑑みて)言うことができない」という状況的・立場的制約を表す。
標準語では「言えない」と「言わない」は場面によって混同されがちですが、大阪弁では「言われへん」「言えへん」「言わん」「言うてへん」などの使い分けで、「能力」「状況」「意思」「過去の事実」の区別をはっきりさせてますかね~。難しいやろ。したがって、男性の最初のセリフ「それはちょっと言われへん」は「話すことができない(=秘密にしておくしかない)」という意味になり、選択肢(イ)が正解ですね。
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