おせちと大阪伝統野菜 その5 天王寺蕪&田辺大根 ◆食文化◆

 おせちと大阪伝統野菜 その5でございます。本日は天王寺蕪と田辺大根の二つ行きましょ。
天王寺蕪&田辺だいこん
写真、左側が天王寺蕪、発祥は今の天王寺のあたり。四天王寺さんに確か天王寺蕪発祥の地とした石碑あったと思います。蕪が地面から浮き出て育つことから天王寺浮き蕪とも呼ばれていたようで。信州の野沢菜のもとらしいですよ。
 味は甘みがあり、柿のような食感で煮崩れしないのが特徴です。江戸時代や明治時代にはたくさん栽培されていたようですが、害虫の被害やら鳥の被害やらで、また産地である大阪の天王寺界隈の都市化などで大正時代にはほぼ全滅状態。
 20年ほど前から、また復活してきたのだとか。しかし、最大の難点は作るのが大変なことらしい。作り方が難しいようですね。何とか保存してほしいとは思いますが。
 なかなか、天王寺蕪も流通してませんが、私は大阪の東住吉にある西村農園というところで今購入しました。大阪の伝統野菜をいくつか作ってはります。
西村農園
入口のところにロッカーあるのわかりますかね?この中に野菜入ってます。日にもよると思いますが天王子蕪や大阪伝統野菜が入ってます。私はメールして取り置きしてもらいました。


 田辺大根です。写真右側のものですが。根の部分は円筒ですね。生ではちょっと辛く、炊くと甘みが出るのが特徴です。
 大正と昭和を通じて食が西欧化してきたこと、大阪市内の都市化、冬場しか取れない田辺大根より年中育つ大根の栽培に切りけえられたことにより、田辺大根はだんだんなくなっていきましたが、自家用として栽培されていた田辺大根が偶然見つかり、最近はまた田辺大根の栽培が始まっています。やっぱ、大阪市東住吉区の田辺地区の周りですかね。
 田辺に法楽寺というお寺さんがあります。毎年12月28日に終い不動いういて、一種のイベントやってます。そこで、田辺大根やら田辺大根のお漬物やら、田辺大根を使った大根炊きのお接待などやってます。
法楽時
法樂寺2
田辺大根即売会
法楽寺の裏手に農園発見!
田辺大根の畑
この法楽寺さんが田辺大根発祥の地らしいですよ。ま、この辺りで栽培されていたということでようでしょう。

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コメント

  1. 蕎麦は信州 より:

      永らくお世話になっている信州のスキー場は「野沢菜」と温泉でも有名です。
     昔お寺の住職が修行先から持ち帰った種を播いたら蕪が大きくならずに葉っぱが大きく成長したんだそうです。
     学生時代には菜っ葉だけでなく小さな蕪も漬物にしてましたが、最近は見かけなくなりました。
     村のGSで給油すると種を1袋サービスされます。
     プランターに播いて、間引き菜くらいのを味噌汁に入れて食べたのを思い出します。
     野沢菜の「ルーツ」が天王寺蕪です。
     種の袋にもそう(2行目の文)書いてありました。

  2. 大阪太郎 より:

    >>1
    ですね。野沢菜の元祖は天王寺蕪ですね。買ってきた天王寺蕪、ちょっと漬物にして食べましたが、めっちゃうまい!新鮮なせいもありますが、昔から天王寺蕪はおいしいことで有名なんですよね。
     今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。どうぞ、よいお年を。