解答:(ア)
解説:
「言うたある」がテーマですね。大阪弁の「言うたある」は標準語の「言ってある」にあたります。
つまり「すでに言ってある」「もう話を通してある」という、過去の行為が現在も有効な状態を表す表現かな。男性1の意図するところは「難波屋にはすでに話をしてあるから、安心して行ってきなさい」ということですね。つまり、男性1は「お金を取りに行っても大丈夫。すでに話をしてあるからスムーズに受け取れる」と保証しているわけです。このように「言うたある」は、大阪弁の時間感覚(過去の動作が今も効力を持っている)を表す特徴的な表現なのです。
ちなみに、大阪弁では「過去にしたことが今も影響している」ことを表す言い回しがいくつかあります。ま、英語で言うとこ完了形の結果ですかね、よう知らんけど。
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~てある/~たある
標準語の「~てある」に対応。
例:「買うたある」=「買ってある」
「置いたある」=「置いてある」 -
~とる/~てもうてる
「~してしまって、その状態が続いている」を表す。
例:「もう食べとる」=「もう食べてある/もう食べてしまった」または、「もうすでに
食べ始めている」
「金払ろてもうてる」=「金を払ってもらってある」 -
~とんねん/~てんねん
「~してあるんだよ」「~の状態やねん」と強調するときに使う。
例:「もう言うてんねん」=「もう伝えてあるんだよ」
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