解答:(ウ)
解説:
母親が使った 「どっか行ってしもた」 という表現がポイントです。男性バージョンは「どっかいってもた」ですかね。
標準語にすると「どこかに行ってしまった」ですが、モノが勝手に動けるわけはないので、実際には次のような意味合いを含みます:1.本来あるはずのものが 見当たらない、2.多くの場合は「片づけた」「捨てた」などを婉曲的に言う言い回し。
つまり、この会話の場合「自分が処分してしまった」可能性が高いですな。大阪弁では、この言い方は「責任をあまり強く認めずに伝える」便利な表現です。
たとえば:
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「あれ?あの靴下どこいった?」
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「どっか行ってもうたわ」
と言えば、「たぶん洗濯の時になくした/捨てた」と相手は察します。
一方で、息子の「生きとんのかえ」という返しは典型的な大阪的ツッコミ。
「どっか行った」と聞いたら、まるで雑誌が自分の足で歩いて行ったように聞こえるので、冗談で「え!? 雑誌って生きてるんか?」と突っ込んでいるわけや。大阪の典型的な家庭での会話の一例です。今は知らんけど。少なくとも、昭和、平成の前半まではこんな感じ。


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