ついにここへ来たか😟 ここも大事な大阪の重要スポットやかさかいな~。語らんわけにはいかんやろ。今日は新今宮について話そう。
新今宮駅は結構、大阪の交通機関の要所といってよいでしょう。南海電車、JR、そして阪堺電車の南霞町(新今宮からはちょっと歩かなあかん)などが乗り入れしていて非常に便利なところでございます。
がしかるに、この街は全国的にも治安が悪いと思われているところでございますな~。ま、当たらずしも遠からずですかね。なんかこ~、独特の雰囲気のある地区でございます。これも大阪の一面や。あえて言うとこ。この街には大阪一、いや日本一のドヤ街があります。大阪人は釜ヶ崎と言うてます。ほんとの地名で言うと萩ノ茶屋ちゅうあたりですね。新今宮から南の方に広がる一帯です。
上の写真では左手に写ってる道を入っていくと、ま、俗に言うあいりん地区と言われる地域に入ります。
この辺りは、観光で行くというわけにはいきませんわな。別に、からまれたり身ぐるみはがされるちゅうことはありませんが、一般の方は特に用のないとこですわな。
以前も書きましたが、このドヤ街は明治のころには今の日本橋(現在では東京の秋葉原のような地区・通天閣に近接しています)にあったようです。それが今の通天閣があるあたりで博覧会をやることになりました。通天閣界隈はそのために開発されました。その通天閣あたりに行くのに、もともと日本橋にあったドヤ街が邪魔になり、地区ごとこの新今宮に移転させてようですよ。かくして、現在の新今宮界隈の歴史が始まります。
さて、ここいら辺りを題材にした「かめつい奴」という戯曲、ご存知ですか? 菊田一夫という人の作品です。この新今宮界隈に暮らす人々の姿を描いた長編大作でございます。今では、「がめつい」という言葉は大阪弁としてまかり通りますが、本来大阪にはこのような言葉はございません。「がめる」という言葉に「つい」をつけて形容詞化したものです。「がめる」の意味は「人の物をこっそり自分の物にしてしまう」というようなことですが、現在では「がめついい」は「ずうずうしい」などの意味合いが強いですかね。
いずれにせよ、その戯曲は舞台はもとよりテレビでも何度か放送され、大ヒット作品になったようですね。この作品に出てくる主人公のお鹿ばあさん(簡易宿泊所を経営する一方で、高利貸しをやっていて金を貯め込む。)のイメージが大阪のイメージに影響を及ぼしているいことは否めませんな。
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