大阪弁クイズ Part 2  インディアンか?  -名詞編ー

指示
2~3人で行われる短い会話を読んで、設問に答えてください。解答・解説は続きを読んでください。

男1: お~‼ 圭一かえ‼ なんと久しぶりやの。小学校卒業して以来やから、もう40年か。ところで、おまえ今なにしてんねん?
男2: わしかいな。アパッチやがな😀
男1: それ言うて、今どき誰が笑うねん

設問
男性2はどのような冗談を言っていますか?
(ア) アメリカインディアンの女性と結婚した。
(イ) 西部劇に出演した。
(ウ) 泥棒を生業にしている。
(エ) 少年野球の監督をしている。


解答:(ウ)
解説:
 アパッチね~😀 これも随分と懐かしいですわな。会話からすると、たぶん会話者達は50ぐらいですかね。それでも、ちょっと若いかもな。アパッチとは昭和20年代とか30年代に暗躍した、ま、窃盗集団のことや。アパッチ族と大阪では呼ばれていました。窃盗というても狙うものは鉄。昔、大阪城のとこに旧日本陸軍工廠があったそうや。今の若い衆に工廠言うてもわからんか?ま、工場や。敗戦でいらんようになった、銃器や戦車などが残されたままやったそうです。これをばらして持って帰ってきて売りさばくんですわ。アパッチという名の由来はやっぱり、当時流行った西部劇にでてくるアパッチちゅうインディアンやろ。神出鬼没で入植者の白人と戦うさまが鉄泥棒集団の作業と似てたんやろ、と勝手に想像してるんですが。
 彼らが根城にしたのは今の森ノ宮とか京橋という所でして、森ノ宮は昔は球場があったり、大阪城へ行く一番近い駅だったりとか、また京橋は京阪電車を中心に繁華街を形成してます。今は森ノ宮も京橋も普通の街ですが、私が子供の頃はちょっと怖いとこみたいな感じでしたよ。ま、40年ぐらい前の話や。アパッチの残像やろな。
 このアパッチの話を本にしたのが開高健ちゅう人の『日本三文オペラ』とか、梁 石日(ヤン・ソギル)の『夜を賭けて』とかですね。当時の様子がよくわかりますよ。また、小松左京先生の『日本アパッチ族』はアパッチをモデルにしたSF小説。これもおもろいよ😀
 ところで、今日の問題の選択肢(エ)は何のことかわかるか?アパッチ野球軍や😀

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コメント

  1. 蕎麦は信州 より:

      やっぱり、開高建の「オーパ」か「日本沈没」の小松左京位までかな?
     我々世代が子供の頃にの観た西部劇では、アパッチ(先住民)は大概悪役だったしなぁ。
     そう言えば、我々が中・高で習った「地学」は大陸移動説以前のものだったからねぇ。
     日本中心の世界地図しか見てないと、アフリカとアメリカがくっついてたなんて発想は出ませんわなぁ。
     SFといえば、題名が出てこないんですが、星新一のショートショートに、子供達が突然消えていなくなるみたいなのがあったけど・・・。

  2. 大坂太郎 より:

    そ~なんですよ。アパッチはTVでは悪役なんですよね。しかし、もともとアメリカ大陸の先住民はインディアンなんですけどね~。彼らは入植者と戦っただけなんですが。勝てば官軍、負ければ賊軍ですか。よう似た感じで、『人民は弱し 官吏は強し』ちゅうタイトルの星新一の作品にありますよね。これはショーショートではなかったと思いますが。