大阪弁クイズ Part 2 “さいら”のうまい年――笑いで語る気候変動と大阪の粋  ー食文化ー

解答:(ア)
解説:
「さいら」という言葉、今ではあまり聞かれませんが、これはサンマの古い呼び名なんです。
関西では昔、「サンマ」のことを「サイラ」や「サイラウオ」と呼んでいました。
語源ははっきりしませんが、瀬戸内や紀伊半島沿岸などで長く使われてきた地方名です。子どものころから「サンマ」としか言わん世代には、もう耳慣れん言葉でしょう。
けど、年配の方が「さいら」と言うと、なんやちょっと上品でええ響きに聞こえるんです。
大阪弁って、こういう古風で柔らかい言葉がさりげなく残っとるのが魅力ですんな
さて、会話の中で男1が言う「来年はすしネタ、熱帯魚になってるかもしれんな〜」というのは冗談やけど、実際のところ、温暖化によって海の魚の分布が北上しているのはほんまの話。
サンマ(=さいら)は冷たい海を好む魚やから、近年は漁獲量が激減して「高級魚」扱いになってるかも。
つまり、「今年のさいらがよかった」というのは、「今年はめずらしくサンマがうまかった(=豊漁だった)」という意味ですな。それを受けて「熱帯魚がすしネタになるかも」と笑いながら、
世の中の変化を笑いで包み込むのが大阪的会話です。

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