大阪弁クイズ Part 2 お酢?  ー語彙ー

解答:(イ)
解説:
ここでの「すうてまう」は、大阪弁で「吸ってしまう」という意味です。つまり「せんべい(南部せんべい)が汁をどんどん吸い込んでしまう」というニュアンスになります。せんべい汁は青森・岩手などの郷土料理で、専用の小麦せんべいを鍋に入れて煮るものですが、確かに麩に似た食感になります。
「すう」=「吸う」。大阪弁では、食べ物が汁気を吸い込むときによく使う表現です。例えば「お麩が出汁すうてもうた」「豆腐が汁すうて味なくなった」など。特にすき焼きやおでんを食べるときに使われることも多い言い回しです。
また、「~てまう」=「~してしまう」。「~てまう」は大阪弁を代表する補助動詞で、意図せずそうなってしまうニュアンスを強めます。標準語なら「吸ってしまう」ですが、関西弁だと「すうてまう」となり、より口語的で生き生きと聞こえます。
男1の発言は「せんべいが汁を吸ってしまうから、出汁がなくなってしまう」という意味であり、決して「お酢くさい」や「すぐ食べ尽くされる」という意味ではありません。
面白いのは、大阪弁の食文化に根ざした言い方が、東北の郷土料理「せんべい汁」を評する場面で自然に出ていることです。食べ物を「汁を吸う存在」としてとらえるのは、日本の食文化共通の感覚ですが、大阪弁では特に生活感のある言葉として残っています。

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コメント

  1. 蕎麦は信州 より:

      高校時代の部活の先輩を思い出しました。
     食堂で定食と麺類が定番だった当時、麺を先に食べて汁を味噌汁代わりにするのが普通でしたが、汁を吸ってボソボソになったのを茶漬けみたいに流し込んでたなぁ。
     その方がボリュームがアップして腹に溜まるという説(笑)。
     んな訳ないのに。
     当時は如何に空腹を満たすか、カレーうどんの麺食べた後に白飯ぶっこんだり、それでも太らなかった頃が懐かしいです。