大阪弁クイズ Part 2 ちょっとサテン行こか…が言えん時代になってもた ー食文化ー

解答:(ウ)
解説:
大阪で「サテン(喫茶店)」というと、単なるコーヒーを飲む場所以上の意味がありました。昭和から平成初期にかけての大阪は、まさに“喫茶店文化”が非常に濃い街で、至るところに個人経営の喫茶店がありました。
もちろん、常連客が集まってのだべりや井戸端会議、マスターとの世間話など、コミュニケーションの場としての役割はとても大きかったのですが、もうひとつ重要だったのが 「商談の場」 という使われ方です。
当時は、いわゆる中小企業や個人商店も多く、会社の中に来客用のスペースがないところも珍しくありません。そういう場合、取引先との打ち合わせや交渉は、自然と近くの喫茶店で行われることが多かったのですね。
この文化は、実際の企業CMにも表れていました。たとえば関西で有名だった「パルナス」のCMでも、父親が取引先の人と喫茶店で商談しているシーンが登場するバージョンがありました。CMで描かれるということは、当時の人々にとって「喫茶店で商談」はごく自然な光景だったという証拠でもあります。
男1と男2の会話は、まさにこの“昔ながらの大阪の喫茶店文化”、特に 「商売の場としてのサテン」 を懐かしむ内容であり、そのことから正解は(ウ)と判断できます。営業先の社長が「ちょっとサテン行こか」と行きつけの店に連れて行ってくれた…というのも、昭和の大阪ではよくあった風景でしょう。今ではチェーン店が増え、こうした光景も減りつつありますが、大阪人にとって喫茶店は、単なる休憩場所以上の“仕事場の延長”だったのです。

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