大阪弁クイズ Part 2 大阪下町ことば学:ペチるとパチるの境界線  ー語彙ー

解答:(ア)
解説:
 会話に出てくる「ペチる」と「パチる」は、どちらも大阪を中心に使われる俗語で、共通して「盗む」「勝手に持ってくる」という意味を持っています。ただし、この二つにはニュアンスの差があります。
「パチる」はもっとも一般的に使われる言い方で、“こっそり盗む”の意味。軽いニュアンスながらも、「盗む」という本来の意味に比較的近く、日常会話でよく耳にします。でもまぁ、俗語なんで、あんまり高齢の人は使いません。
 例:
 - 「あいつ、チャリ(自転車)パチってきよった」
 - 「ガム、パチってきたん?」
「ペチる」は「パチる」よりもさらに軽く・冗談寄りに使われる表現で、どこかコミカルで柔らかい語感があります。“盗む”というより、“ちょっと拝借した感覚”、“悪気のない小ネタレベルの持ち帰り”といった雰囲気を帯びることが多い言い回しです。
 例:
 - 「箸、店のんペチってきたらアカンで」
 - 「飴ちゃんペチってきたんかい」
男1が「ペチってきたんちゃうやろな?」と言ったのは、軽い冗談半分で“盗んだんちゃうの?”と茶化すニュアンス。
 それに対して男2は「パチってきたんや」と返し、より“本気寄りの盗み”に寄せてボケを上乗せしています。
 つまりこのやり取りは、
 - 男1が“軽い窃取”をチクリと疑う(ボケ)
 - 男2がさらに“一段強い表現”で返す(ボケ)
 - 最後に男1が「どっちも同じやん!」とツッコむ構造
という、大阪的な掛け合いになっています。
このニュアンスから、男2は喫茶店などでコーヒーフレッシュを盗んだという意味で「パチった」と言っているため、正解は(ア)ですかね。

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