解答:(イ)
解説:
ここで父親が使っている「すいた娘(こ)」という表現は、大阪弁で「好きな女の子」「心を寄せている女性」という意味です。標準語の「好き」という動詞が、大阪弁では「すく(好く)」という古風な言い回しに近いニュアンスで使われることがあります。
たとえば、昔の大阪では「あの子すいとるわ」というふうに、恋愛感情を表すときに「すく・すいた」という表現を使いました。今の若い世代ではあまり耳にしなくなりましたが、親世代や祖父母世代が使うと、ぐっと味わいのある大阪弁に聞こえます。
会話の流れを見ると、父親は「縁談(お見合いの話)」を息子に勧めつつ、「どうや、ほんまは好きな子おるんやろ?」と探りを入れているわけです。そして父親が息子の気持ちを見抜いて「青木さんか?」とズバリ言い当てるくだりは、大阪らしい人情味と勘の良さがにじみ出ています。ま、基本、「すいた娘」は「好きな女性」という意味ですが、文脈次第では「お付き合いしている女性」というニュアンスを持ちます。この会話では後者のほうの意味ですかね。
大阪弁クイズ Part 2 恋愛モン ーフレーズー

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