解答:(ウ)
解説:
「だいたいやね〜」は、かつてテレビの時事評論などで人気だった評論家竹村健一さんの決めゼリフです。パイプをくわえながら「ま、だいたいやね〜」と切り出す姿を覚えている人も多いでしょう。
この「だいたい」は、単に「おおよそ」という意味ではなく、「そもそも」「根本的に言えば」というニュアンスを持っています。つまり、話を始める前の「前置き」や「論点の導入」のような役割を果たしていたんですね。
たとえば、
「ま、だいたいやね〜。日本の政治は“自前”を忘れてるんや」
といった具合に、「本題に入る前のきっかけ」として使われます。
この使い方は大阪弁特有というわけではありませんが、「話の腰を折らず、ゆるく切り出す」関西流の会話リズムによく合います。
大阪では、はっきり断言するよりも、「まぁ」「だいたい」「ぼちぼち」といったやわらかいクッション言葉を挟むのが自然なんです。
つまり、竹村さんの「だいたいやね〜」には、
- 話を導く“間(ま)”のセンス
- 関西流の“押しつけへん説得”
がうまく込められていたんですな。
ちなみに、竹村健一さん(1930年〜2019年)は大阪・西区出身。早稲田大学卒業後、ジャーナリスト・政治評論家として活躍しました。
晩年まで関西弁まじりの語り口を貫き、「ま、だいたいやね〜」は関西人の知的なしゃべり方の象徴とも言われました。
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