大阪弁クイズ Part 2 素  ー食文化ー

解答:(イ)
解説:

ここでのキーワードは「素ラーメン(すラーメン)」です。
「素(す)」とは、大阪弁で「何も入っていない」「具なし」という意味。
「素うどん(すうどん)」などがそうです。しかし、そばは「素そば(すそば)」といった言い方はしないですね。「かけそば」ですか。まぁ、「素そば」と言っている人もいるかと思いますが。基本の出汁と麺だけのシンプルな料理を指します。特に、うどんですね。
この会話では、父親が「素ラーメンかえ」と言っています。「素うどん」の応用編かと思いますが。
つまり、息子が具を入れずに麺とスープだけで食べている様子を見てのひとことです。ま、「素ラーメン」という言い方も、聞きませんが、家族とか仲間内だけで盛り上がる言葉と認識しましょう。しかし、イメージは容易にできますよね。
さらに父親が「カンカンのコーンでも」と言っていることから、家にある缶詰のコーンなど、ちょっとした具を入れることを勧めているのがわかります。
このやり取りから、息子が食べているのは「カップ麺」ではなく、自分で鍋で作った袋入りインスタントラーメンだと考えられます。
カップ麺ならすでに具が入っていますし、「素ラーメン」とは言いません。
「素(す)」という文化について一言。
 関西では「素うどん」という言葉が昔からあり、派手ではないけれど、出汁の味をしみじみ味わう文化があります。
 その考えが転じて「素ラーメン」「素焼きそば」「素カレー」など、現代では若者の間でも“具なしシンプル版”の意味で使われていると聞きました。
また、大阪弁の「~かえ」についてです。父親の「素ラーメンかえ」は、「~なのか?」という意味の古めかしい大阪弁。まぁ、50代より上の人に使われる柔らかい言い方です。
また、「カンカン」は「缶詰」のこと。大阪では子どもでもよく使う言い回しで、「カンカンのミカン」「カンカンのコーン」などといいます。この一言にも、家庭のあたたかさと大阪らしい会話のリズムが感じられますかな。

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