解答:(ウ)
解説:
ここでのキーワードは「せいとんねん」です。これは大阪弁で「せいてる」「急いでいる」という意味です。
標準語ではあまり使われませんが、大阪を中心とした関西圏では年配の方を中心に、今も耳にする表現です。
語源は動詞「せく」にさかのぼります。「せく」とは「急ぐ」「せかす」といった意味を持つ言葉で、江戸時代から商人言葉として広く使われてきました。商売の現場では「せかせかと急ぐ」ニュアンスが強く、たとえば「せくなや(急ぐなよ)」のように相手を制する言い方にもなります。また「せく」「せいとる」といった表現は近年あまり若者には使われなくなってきていますが、昭和世代以上ではまだ現役で通じる言葉です。言葉の世代差を考えると、こうした表現を知っているかどうかが「大阪らしさ」の理解度を測る一つのポイントにもなるでしょう。
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